AIメディア編集部

AIにHPを作らせても、
公開事故は「注意力」では
止まらなかった

公開日 2026年9月15日 合同会社DIEGO
この記事について:合同会社DIEGOが自社の会社サイト運用で実際に起こした公開事故と、その後の対策の記録です。利用するサービスや公開方法によって、必要な対策は異なります。

AIを使えば、会社のホームページは以前より速く作れます。

しかし、速く作れることと、安全に公開できることは別でした。

合同会社DIEGOでは、内容確認中のページが、別の修正作業に巻き込まれて本番サイトへ出る事故が3回ありました。原因は、担当者が公開ボタンを押し間違えたことではありません。

未公開のページと公開中のページが、同じ場所に置かれていたこと。

これが原因でした。

正しい作業が、未承認ページまで運んでしまった

きっかけは、どれも必要な作業でした。記録が残っている3件は次のとおりです。

  • ヘッダーの文言を直す
  • プライバシーポリシーを更新する
  • 公開場所に残っていた内部メモを外へ移す

ところが、DIEGOの公開方法は、指定したフォルダの中身をまとめて本番へ送る仕組みでした。

そのフォルダの中に確認中の記事が残っていれば、担当者が別の一箇所だけを直したつもりでも、確認中の記事まで一緒に公開されます。

「公開前に気をつける」というルールはありました。それでも3回止められませんでした。

公開を止めたのは、注意ではなく置き場所

4回目を防ぐために行ったのは、確認項目を増やすことではありません。

フォルダを二つに分けました。

本番フォルダ
└─ 公開を承認されたページだけ

下書きフォルダ
└─ 記事、画像、確認中の修正

下書きは、本番と同じ構成のまま別の場所へ保存します。確認用のプレビューを作るときだけ、本番のコピーへ下書きを重ねます。

社内で内容を確認し、公開の承認が出たページだけを本番フォルダへ移します。

これなら、別件でホームページを更新しても、下書きは物理的に公開対象へ入りません。

実際に置き場所を分けて以降、会社サイトで別件の本番更新を行っても、承認待ちの記事は一度も本番へ入りませんでした。

「気をつける」では止められなかった事故が、公開対象から下書きを外すことで止まった。ここまで確認できて、初めて仕組みとして再現できる状態になりました。

「消した」と「見えなくなった」も同じではない

今回、もう一つ分かったことがあります。

本番フォルダからページを外して再公開しても、インターネット上の一時保存(キャッシュ)に古いページが残り、通常のURLではしばらく表示される場合がありました。

そのため公開後の確認では、ファイルを消したかどうかだけでなく、実際のURLを開いて確認する必要があります。

DIEGOでは、次の項目を分けて確認するようにしました。

  1. 新しい公開データに対象ファイルが含まれていないか
  2. 通常のURLで何が表示されるか
  3. 検索結果へ載せる設定になっていないか
  4. サイト内やサイトマップからリンクされていないか

今回の未承認ページには検索除外の設定があり、サイト内リンクにも載っていませんでした。ただし、URLを直接知っていれば一時的に開ける状態でした。

AIに任せる範囲より、公開の境界を決める

AIに文章やコードを作らせても、最後に必要なのは「どこまでが下書きで、どこからが本番か」という境界です。

小さな会社では、一人が文章作成、画面修正、公開まで担当することもあります。だからこそ、人の記憶に頼る確認より、未承認のものが本番へ入らない構造の方が効きます。

公開前に最低限決めておきたいのは、次の4点です。

  • 本番として公開されるフォルダはどこか
  • 下書きはどこへ置くか
  • 誰の承認で本番へ移すか
  • 公開後にどのURLを確認するか

AI導入で最初に整えるべきなのは、高度な自動化ではないかもしれません。

間違っても公開されない置き場所を、先に作ること。

DIEGOでは、これをホームページ運用の新しい基準にしました。


DIEGO, LIMITED LIABILITY COMPANY
公開日:2026年9月15日

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※この記事は合同会社DIEGOの自社サイト運用で起きた事例です。