AIを使えば、会社のホームページは以前より速く作れます。
しかし、速く作れることと、安全に公開できることは別でした。
合同会社DIEGOでは、内容確認中のページが、別の修正作業に巻き込まれて本番サイトへ出る事故が3回ありました。原因は、担当者が公開ボタンを押し間違えたことではありません。
未公開のページと公開中のページが、同じ場所に置かれていたこと。
これが原因でした。
きっかけは、どれも必要な作業でした。記録が残っている3件は次のとおりです。
ところが、DIEGOの公開方法は、指定したフォルダの中身をまとめて本番へ送る仕組みでした。
そのフォルダの中に確認中の記事が残っていれば、担当者が別の一箇所だけを直したつもりでも、確認中の記事まで一緒に公開されます。
「公開前に気をつける」というルールはありました。それでも3回止められませんでした。
4回目を防ぐために行ったのは、確認項目を増やすことではありません。
フォルダを二つに分けました。
本番フォルダ └─ 公開を承認されたページだけ 下書きフォルダ └─ 記事、画像、確認中の修正
下書きは、本番と同じ構成のまま別の場所へ保存します。確認用のプレビューを作るときだけ、本番のコピーへ下書きを重ねます。
社内で内容を確認し、公開の承認が出たページだけを本番フォルダへ移します。
これなら、別件でホームページを更新しても、下書きは物理的に公開対象へ入りません。
実際に置き場所を分けて以降、会社サイトで別件の本番更新を行っても、承認待ちの記事は一度も本番へ入りませんでした。
「気をつける」では止められなかった事故が、公開対象から下書きを外すことで止まった。ここまで確認できて、初めて仕組みとして再現できる状態になりました。
今回、もう一つ分かったことがあります。
本番フォルダからページを外して再公開しても、インターネット上の一時保存(キャッシュ)に古いページが残り、通常のURLではしばらく表示される場合がありました。
そのため公開後の確認では、ファイルを消したかどうかだけでなく、実際のURLを開いて確認する必要があります。
DIEGOでは、次の項目を分けて確認するようにしました。
今回の未承認ページには検索除外の設定があり、サイト内リンクにも載っていませんでした。ただし、URLを直接知っていれば一時的に開ける状態でした。
AIに文章やコードを作らせても、最後に必要なのは「どこまでが下書きで、どこからが本番か」という境界です。
小さな会社では、一人が文章作成、画面修正、公開まで担当することもあります。だからこそ、人の記憶に頼る確認より、未承認のものが本番へ入らない構造の方が効きます。
公開前に最低限決めておきたいのは、次の4点です。
AI導入で最初に整えるべきなのは、高度な自動化ではないかもしれません。
間違っても公開されない置き場所を、先に作ること。
DIEGOでは、これをホームページ運用の新しい基準にしました。
DIEGO, LIMITED LIABILITY COMPANY
公開日:2026年9月15日
合同会社DIEGOでは、自社でAI受付、営業支援、会社サイト運用を試しながら、うまくいったことだけでなく失敗と修正も記録しています。「自社では、どの仕事からAIを試すべきか」を整理したい方は、LINEからご相談ください。
LINEで「AI活用について相談したい」と送る※この記事は合同会社DIEGOの自社サイト運用で起きた事例です。